店長「クラブの沼に入る原因なんですが…。」
質問「はい。」
店長「若干、ややこしいんですけど…
カタログに載っている 表記や数値 を
そのまんま 受け取らない というコトです。」
質問「え?」
店長「例えば なんですけれど
同じ 45インチのドライバーが二つ あったとします。
ヘッド重量が 198g前後であれば
二つのドライバーの よく言われる『スイングウエイト』
バランスと呼ばれるモノは ほぼ、同じ数値 です。
シャフト単体のバランスやグリップの重さにもよりますが、
平均的なモノであれば おそらく C-9.0~D-1.0 です。
しかし、この二つの一方のシャフトが Ⓐ270cpm
もう一方が Ⓑ220cpm であった場合、
スイングした時の 打ち手、振り手が感じられる
ヘッドの重さ、ヘッドの効き は
Ⓐ270cpmの方が かなり軽く
Ⓑ220cpmの方が 重く、ヘッドが効いて感じられます。
ほぼ どなたが持っても、振っても です。
スイングウエイト が 同じであるにもかかわらず です。
次に ロフト角度 40°のアイアンが2本 あるとします。
片方のシャフトの硬さが 290cpm
もう一方が250cpm だとします。
シャフトの硬さ以外は ヘッドの重さも、長さも、
ブランドも、ヘッドの機種も同じ だとしても
そのシャフトの柔らかさ~硬さの差、
そして それによる ヘッドの効き具合の差、
結果、タイミングなんかも異なって来ますから
同じような軌道で
同じようなヘッド姿勢で
ボールには入ってこれません。
その結果、弾道、距離、球筋 など
同じにはなりません。 決して😳
表記のロフトが 同じ であるにもかかわらず です。
シャフトの硬さ表記 もそうです。
人気のあるトコロでは ゼクシオのⓇ があったとします。
これは ゼクシオを使うであろうゴルファー
メーカーが考える ゼクシオの販売対象者のⓇ で
ゴルファー全員の Ⓡ ではありません。
そう言う意味合いでは ウエアの S/M/L とも似ています。
メーカーや機種、ブランドによって 服のサイズは
結構、異なりますよね⁈
ココのメーカーだったら Mで良いけど
アソコのメーカーだったら Lじゃないと入らないな
っての有るじゃないですか❓
ですので 軽量であっても
スチールシャフトを使おう って考えた場合、
それは スチールシャフトを使うであろう人のⓇ です。
グラファイトシャフト、カーボンシャフトの方が
柔らかい訳では無いんですけれど
販売側からすると カーボンシャフトを選ぶヒトのⓇ と
スチールシャフトを選ぶ人のⓇ は同じには造りません。
何に例えれば適切か、微妙ですけれど
軽自動車用のタイヤに グリップ重視、タイヤの減りも早い、
ノイズも大きいタイヤを作らない のと似ています。
多くの方は
まず ブランド
次に 機種
それも ヘッドばかり を見て選びますが、
そのヘッドがどうやって動き、
どんな感じでボールに当たり、
ボールと言う質量をどかす かは
自分の動き と シャフトの硬さ/柔らかさ 次第です。
クラブ全体で見れば
ヘッドは シャフトにとっての『重さ』でしかありません。
勿論、ヘッドのスペックも
効果が無いわけじゃあないんですが、
それが 望ましい姿勢で
望ましい軌跡で入ってこなければ
スペックの効果は発揮されません。
それを 司るのは シャフトの硬さ/柔らかさ です。
無視してる訳じゃ無いでしょうけれど
メーカーや機種名、
ヘッドにばかり意識が行ってしまう…
その気持ちは痛いほど分かるのですが…
そのヘッドを生かすも殺すも
シャフトの硬さ/柔らかさ次第 というのを
軽視してしまうと ゴルフクラブの沼、
そして それによって『必ず』訪れる
ゴルフスイングの沼 へ入口、扉が開きます。」
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