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執筆者の写真スポルテ ハミングバード

ドライバーのリシャフトのお話

質問「ドライバー、ウッド系の殆どメーカー、機種が

 ネックの調整できる いわゆる『カチャカチャ』タイプに

 なって来ていますね。」


店長「それはそれで 上手に使いこなせば

 面白いオモチャではあるのですが、

 それと並行して 中古クラブ市場のかなり盛り上がっているので

 結構、滅茶苦茶なコトが横行していますね。」


質問「どんな ですか❓」


店長「ネックの調整出来るものは

 シャフトの先端に スリーブという金具が付き、

 ヘッドに差し込む角度や回転を変えて

 そのスリーブを差し入れ、固定するんですね。


 ですので 同じ機種のウッド、ドライバーじゃない ウッド、

 3番ウッドのシャフトもスリーブ付きであれば

 ドライバーに差し込むことが可能です。」


質問「えええ それ短くないですか❓」


店長「はい。今では ドライバーの平均的な長さは 46インチ

 3番ウッドだと 43インチ強ですので 3インチ短くなります。」


質問「それで 使えるんです❓」



店長「ボールは打てます。

 でも まず 3インチの分のヘッド重量は軽くなります。

 重さにすると 20~25gです。

 スイングウエイト表記ですと D-1のモノが B台になる可能性も…。」

質問「大丈夫なんです❓」


店長「強烈に軽くなりますから

 振り回す人には 負荷が少なく振り易く感じるかも知れません。

 が しばらく使うと 色々弊害は出るでしょうね。」


質問「ですよね。」


店長「まず 衝撃がデカくなります。

 重さって 衝撃を喰う と言うか

 動き始めると 重いモノほどモーメントが強くなるので

 ボールに当たった時の減速が少なくなりますが、

 軽くすると ボールに当たった時に減速が激しく、

 それは 場合によっては 痛みになる可能性も。。。


 また ロフト的に 10度として、

 それを 43インチで使うとなると

 入射角度が発生してしまうので 打ち出しが取れません。

 ボールの高さを確保するには 軌道を変えなくてはなりません。


 ま このケースは殆ど 途中で辞めるんじゃないですかね。



 スリーブが付くタイプのモノ、その中古 であると

 クラブとして売られていても ヘッドだけ、シャフトだけ、

 を目的として購入される方も多いと思います。


 それはそれで 面白い楽しみ方 だと思いますが、

 失敗するケースも多いと思いますね。」


質問「ありそう・・・。」



店長「重心距離とか慣性モーメントとか 無視して

 ヘッドを機種名だけ、ブランド名だけ で 追いかけると

 失敗する率は高いと思います。


 スリーブを利用して 簡単にシャフトを替える、

 そもそも シャフトを替えるコトに積極的なゴルファーは

 総じて 硬いシャフトを好みます。

 人気があるから、と言って 重心距離の長いモノや

 慣性モーメントの数値の大きなモノ は

 あまり硬いシャフトとの相性が良くありません。

 ソコに 硬いシャフトを挿しても あまり良い結果は出難い

 と思いますし、

 現代のヘッドは どれも かなりロースピン、

 スピン抑制の強いタイプが多いですから

 重心距離の短いモノやモーメントの低いモノも

 硬すぎるシャフトでは ボールが浮かない とか、

 浮力が持続できないになり易いので 注意が必要です。



 あっちに付いてるシャフトをこっちに挿して とか

 そういうご依頼がものすごく増えてますねー。


 2本のシャフトの硬さが 全然違う、

 良い感じなのは 柔らかい方なのに、

 知名度、人気を優先して

 あまり上手く行っていない硬い方を採用…

 なんて言うのは ホント、日常茶飯事の作業です。


 ✋✋一応、アドバイスはしますけどね…。」

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