店長「ゴルフクラブの、特にですが
ヘッドの慣性モーメントと言う言葉をご存知ですか❓」
質問「なんとなく…ですが…。」
店長「一般的には 回転をする・させるモノ の
周り易さ、廻り難さ を示すモノで
数値としては 大きくなる程、廻り難くなる、
姿勢を変え難い、動き難い と考えて良いと思います。
ゴルフクラブのヘッドで 言えば
ヘッドとボールの当たり所 に左右されずボールが飛ぶ、
飛ぶ効率 打撃のエネルギーを飛距離に換えやすい
と考えて良いと思います。
まあ もう少し アバウトに言えば
芯が広い と考えても良いかと思います。
30年前のドライバーに比べると
同じメタル素材であったとしても
当時のモノは 170ccですので、
今のユーティリティクラブ位のヘッドです😬
今は その3倍の上限460cc、
慣性モーメントも4倍近く 高くなっています。
それだけ 当たり所に左右されず ボールが飛ぶので
安心して振れる、だから 飛ばせるようになった、
また ボールの推進力へのエネルギー変換効率も良くなった、
と 単純ですが、考えて間違いはありません。
慣性モーメント は 3000とか数値で表されますが、
数値の大きなモノほど その能力が高いと言えます。
ヘッドの構造や大きさなどもそうですが、
ヘッドの重さ も それを構成する大きな要素ですので
ヘッドが重くなれば 必然的にその数値も上がります。」
質問「スウィートスポットが大きい って奴ですね。」
店長「そうなりますね。
ですので ヘッドの重いモノは
当たりズレ、当たり損じに強くなります。
また ドライバー含めた、ウッド系だけでなく
アイアンも含めたクラブ全般、一般的なクラブヘッドの慣性モーメントは
ヘッドのフェース上、トゥ~ヒール方向、横方向のモノを指しますが、
そちらは 主にヘッドの構造、大きさによって作り出されますが、
ヘッドの重量の場合、ヘッドのソール~クラウン
フェース上の上下方向の当たりのズレにも強くなります。」
質問「ああああ なるほど。
だから 悶絶クラブはラフで打っても
距離が極端に落ちにくい となる訳ですね。」
店長「そうですね。
それと共に ヘッドの質量が大きいので
運動を持続して行こうとする能力が高くなります。
ですので ラフやバンカーなど ボール以外の質量が
ヘッドの進行の妨げになる場合も ソレに屈し難くなります。
最近だと、女性や非力な方でも
スチールシャフト以外の選択が乏しい です。
スチールシャフトが素材として どう ではありませんが、
特に軽量スチールになると 強度が落ちますので
より軽いヘッドが使われる可能性が高くなります。
ヘッドに重量が少ないと インパクトを超えて
ヘッドが推進する、打ち抜く力がヘッドに乏しくなるので
昔よりも一層、ラフやバンカーで苦しむのでは と危惧しています。」
質問「力のない人には不利なんですね。」
店長「そうですね。
チカラの無い人がバンカーショットをする場合ですが、
軽いヘッド、硬いシャフトの組み合わせ、
ロフトも大きめ(58度とか…)、 その上で
バンスもあまり張ってない(バンス角度が少ない)
ウエッジでバンカーショットなんて
😬ナンの拷問だよ😬 とさえ思います。
最近、設定されているルールの多くは
一見すると 色々な点で スピードの速い人、チカラのある人
を規制の対象にしている『ように見えます』が、実は
より一層 速い人、チカラのある人とそうでない人の格差が
広がるモノばかりですので
そこは 重いヘッドやシャフトを柔らかくするコトで
それを補うのが良いと思います。」
Comments