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執筆者の写真スポルテ ハミングバード

調整式ドライバー の知られていない秘密①

店長「現在のドライバーヘッドの殆どが

 ネック調整式~カチャカチャの付いたドライバーです。


 調整式が発売された経緯は…

 実は ユーザーの為、では無くて

 販売側の『かなり革新的な』コストカット案 だったんですね。」


質問「!!!!!

 それは どこがコストカットになるんですか❓」

店長「日本には 大手販売店だけで1000軒位

 ゴルフショップがあるんですが、

 メーカーがドライバーとかを新発売すると

 それを打って(売って)貰うための 試打クラブが必要になります。


 例えば ですけれど

 ドライバーで 9°/10.5°/12°の3種類のロフトがあり

 シャフトの硬さに S.SR.R と3種類あると

 9°のドライバーにR、12°のドライバーにS、

 を除外するとしても 7本の試打クラブが必要になります。 

 7個のヘッドと7本のシャフトです。


 ところが カチャカチャ付のドライバーは

 その場でヘッドとシャフトを取り外せますから

 この 3×3 のバリエーションを

 3個のヘッドと3本のシャフトで済ませられます。


 販売店さんとの販売契約によって異なりますけれど

 無償提供や貸出であるのなら 半分以下に

 コストが削減出来ます。


 店舗数が数百店ある訳ですからね。

 始まりの時点では ソコが最大のポイントだったのです。」


質問「うわ~~~。」


店長「普及当初は ネック廻りの不備、破損…、

 また 安全の為にも ネック廻りに重さが集中するコト

 によって 飛ばない など 不評続きだったんですが、


 メーカーの努力による ヘッドの低重心化策 と

 思いがけない組み合わせによって

 現在、ドライバーヘッドの主流になっています。」


質問「思いがけない組み合わせとは❓」


店長「現在のドライバーというか、ウッドシャフトは

 20年前のソレに比べ かなり柔らかくなり、


 振動数で言うと20~30cpm、


 20年前の レディースの硬さ相当が

 現在の ごく普通の SR の硬さになっています。

 昔より ドライバーが飛ぶようになった は

 ヘッドの低重心化 と シャフトの硬さ下がり

 が 主要因です。


 そして その柔らかくなったシャフトの話し

 なのですが、


 カチャカチャ付きのヘッドは

 その調整シロ を取る必要があるので

 どうしても ネックが長くなり、

 その結果、シャフト自体は短くなっている のです。」

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