『道具』でドライバーショットをより飛ばす方法は
①ヘッドスピードを上げる
②立ったロフトを使う
③球質を変える
④ヘッド重量を重くする
この4種類しか考えられません
①ヘッドスピードを上げる
肉体改造をしてヘッドスピードを上げる
というのは不可能ではありませんが、
現実的ではアリマセン。
確かに、誰もがドライバーの飛距離は欲しいですが
特に欲しがっているのは
ある程度の年齢の人、そして体力に自信のない人です。
その方々に対し、身体能力を高めろ
というのは少々的外れな気がします。
長尺にしてヘッドスピードを上げる というのは
具体的ですし、不可能ではありません。
ただし 1インチ長くなって
増えるヘッドスピードは1㎳強
2インチで 3msはちょっと苦しい…です。
長尺にするため、ヘッドを軽くして長尺にしたら
単に「ヘッドスピードの数値だけ上がる」になって
長尺にした本当の意味が出てきません。
👉そう言う意味では 同じ効果のある
重たいヘッド④を使う方が現実的です。
実際にテストしましたが、
同じ条件で ヘッド重量が20g増えても
ヘッドスピードは変わりません。
と、同時にヘッド重量が20g減っても
ヘッドスピードが速くはなりません。
ヘッドスピードを 3ms 上げるのは
相当の訓練・鍛錬が必要ですが、
ヘッド重量20gアップはそれと同じ効果
を持っています。
②立ったロフトを使う
立ったロフトを使うのにも幾つか条件があります。
今、使っている ロフトよりも立ったロフトを使える
というのには まずヘッドスピードが足らない可能性が出てきます。
また 弾道というのは 分子/分母の関係で
横の回転/縦の回転 になります。
👉ロフトが立つと 縦の回転が減り
横の回転の変化に、大変敏感になりますから
安定したミートというのが必要になります。
と同時に 概ね正しくゴルフクラブが使える
と言う条件では 1度程度のロフト変化では
殆ど飛距離は変わりません。 誤差程度です。
最大/最高飛距離が数ヤード伸びる可能性はありますが
逆に ミスに厳しくなる分、
平均飛距離は必ず落ちることになるでしょう。
はっきり「ロフトのせいで!」飛距離が変わるには
3度程度のロフトが必要です。
1度ロフトを立てても大きくは変わりません。
③球質を変える
今回はスイングの話…ではなく 道具において
なので この場合は こすり球やスライスなどが
防止できる・・・と言う意味合いです。
これは「ドライバーにおいては」有効でしょう。
ただし 道具の機能において
余りに大袈裟なスペックな 同じく大きな副作用があります。
そこらへんにご注意ください。
✊また 今言われている
「高打ち出し 低スピン」ですが、
平均的な男性ゴルファーが平均的なドライバーショットを
打った場合のデータは
①ボールの打ちだし角度 18度
ボールの速度 55ms
ボールの回転 3000cpm です。
少々の改善をして 飛距離を伸ばすことは可能ですが、
それも 10ヤード伸びるに至るか どうか です。
そのショットを打っている人が
②ボールの打ちだし角度 25度
ボールの速度 60ms
ボールの回転 1500cpm
に変える みたいな感じですが、
同じ人が『高打ち出し/低スピン』にするには
始めの例よりも
10度近く「煽り打ち」しなくてはなりません。
しかも 低スピン 2000cpm回転以下で
ボールを打って飛ばすには
ボールスピードアップが絶対不可欠な条件です。
10度近くも煽り打って、
安定したミート率も必要で
伸びるのが たかだか 10ヤード程度です。
そんなものを狙うなら 始めの①ショットを もっと効率よく 良いロフト姿勢で打つ方が圧倒的に現実的です。 おそらく こちらの方が飛距離は伸びそうですし、 まず 体によく、平均飛距離を保てる可能性が高いです。 煽り打って 打ちだし角度は高く保ち 低スピンで飛ばす 基本は 2000cpm 以下の球を 打つコトです。 2000cpm以下の球で浮力を失わないには ボールスピード60ms 以上は不可欠です。 安定して ボールスピード60msを 平均して維持するのには ヘッドスピード40msでは足りません。 かなり ナイスショットの部類で 42msギリギリ です。 ボールスピードを余裕で確保するのには 45msは必要です。 これはかなり実測ベースですので、 厳しい言い方ですが、多くの人のヘッドスピード(告知)は 願望も含めた最高値です。 日本の男性ゴルファーの 平均ヘッドスピードは 40msに達していないと思います。 45msというと 自称300ヤードの人たちのモノです。 そのヘッドスピード・ボールスピードに達しない人にとって 「高打ち出し・低スピン」はより飛ばない より安定しないショットを打つことになるばかりか 無理な煽り打ちが伴うので 非常に腰に負担がかかります。 それでもトライするのは個人の自由ですが、 腕力がなくて ヘッドスピードが上げられない方が 腰が痛くてゴルフが出来ないより良いと思いますよ…。
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