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執筆者の写真スポルテ ハミングバード

キャビティとマッスルバック どっちが良い❓②

アイアンをデザインする場合、

(ヘッド重量に制限の有る限り、のみ

 一般的には マッスルバックはスチールシャフトに組まれるため

マッスルバックは鉄の塊 ですので

 その重量をどう落とすか、どこを削るか を意識します。

逆に、キャビティバックの場合は

 アイアンとして 性能特性を出すためのモノ ですので

 重心を考え、どこに肉付けするのか を意識します。


マッスルバックのアイアンは

 鉄の塊ですので、大きさ、高さ、厚み どれをとっても

 大きく、厚く、高くすることが出来ないが故に、

 総じて 重心は意外にも低め です。

 ただ 重心の深さは キャビティの平均値6mm前後に比べ

 3mm以下(半分位)ですので

 上がり易いとは言えませんが、それが故に

ストロングロフトになっていないものが殆ど です。



そういう意味で キャビティの方が上がり易いのか、

 マッスルバックの方が上がり易いのか、一概には言えません。

10~15年ほど前から ゴルフクラブ全般が売れなくなり、

 その流れもあり、予算を抑えられる スチールシャフトが

 アイアンシャフトの主流となりました。

 それに伴い、30年前、40年前のデザインとあまり差のない

 重心の短く、重心の浅い、マッスルバックが復活しました。


それが スイングの流れ にも影響を与え、

 一時は 旧世代のモノ、するべきでないモノ であった

フェースローテーション、ヘッドターン が復活してきた

 と言う経緯です。



ここで問題になるのが ドライバーとの相性 です。

 マッスルバックに限りませんが、アイアンはスチールが主流です。

 そして、ドライバーは「飛距離追及」の為、

 ドライバーの平均的な重心距離は 40mm前後、

 そのシャフトの硬さは SR で 230~240cp前後 です。

 一方、マッスルバックの平均的な重心距離は 35mm前後

 そのシャフトの硬さは SR で 300cpm前後、

 ふたつの関係は 正直… 最悪です。


ヘッドの大きな(重心距離の長い)ドライバーには

 アイアンに比べると かなり柔らかいシャフトが装着されていますから、

 ヘッドを細かく動かさず 俗に言う ボディターンで

 するコトを望まれる、そう使わないと苦労するスペックですが、

 逆に シャフトの硬い 小振りなヘッド装着のマッスルバックアイアンは

 フェースローテーションを強要されます。



コース、現場では それを交互交互に使うことになる訳で、


そして 共通して、アプローチで苦しむことになるのです。


そういう意味では ドライバー、アイアンのシャフトの硬さ を

 出来るだけ揃える、似たような感じ…にした上で

 (同じようなボールの位置で使えるか が目安になります)

 (長さにもよりますが ドライバー +20cpm → アイアン)

 似た感じで振り易い キャビティの方がベターだと思います。

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