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執筆者の写真スポルテ ハミングバード

ドライバーヘッドの進化は 手打ちと対極にある

店長「クラブヘッドの中でも

 ドライバーヘッドの この30年での進化は

 とても 革新的、驚くほどの進化です。


 その最大のポイントは

 ハミングバードの記事ではたびたび登場しますが、

  慣性モーメント です。」


質問「慣性モーメント❓」


店長「はい。


 慣性モーメント にも幾つかあります。


 ヘッドの場合は 縦のもありますけれど

 数値としてよく登場するのは

 ヘッドの横の慣性モーメント です。


〇30年前のドライバーの体積は 200cc

 慣性モーメントは 2500gcm2前後


〇20年前のドライバーの体積は 370cc

 慣性モーメントは 3600g㎝2


〇現代主流のドライバーの体積は 460cc

 慣性モーメントは 4750g㎝2


 30年前のモーメントとは おおよそ倍違います。」


質問「倍はかなりの違いですね。」


店長「はい。ものすごい違いです。


 では、慣性モーメントは何に働くか というと

 主に二つ。

〇ヒトツは スウィートエリアの拡大 ですね。

 俗にいう 芯、良い当たりの場所が 非常に拡大した。

 50円玉のサイズが 500円玉になった、そんな感じです。


 この数値は厳密にはヘッドの左右の慣性モーメントですので

 左右方向に ものすごく広がった。

 打点が左右のズレても 弾道や距離がブレにくくなった。

 ミスに強くなった と言って良いでしょうね。


〇そして、もうヒトツ。コチラはあまり意識されていないのですが

 慣性モーメントの役割としては コチラの方が強い、のですが

 運動性、エネルギーの伝達性です。


同じ姿勢を維持しようとするチカラ

✅同じ運動を持続しようとするチカラ

✅相手、この場合はボールですが、その力を伝達するチカラ

 と言えば良いでしょうか❓


 ですので 20年前、30年前に比べ

 かなりミスヒットに強くなり、

 ヘッドの持っている破壊力をボールに伝えやすくなった。


 と同時に

 『ヘッドがその運動や姿勢を維持し易くなった。』

 特に この部分は

 ゴルフクラブを、クラブヘッドをどう扱うのか、

 どう動かしたらよいのか、 を示唆している部分でもあり、


 出来るだけ ヘッドは 緩やかに、穏やかに、

 👉そうし難い機能が増している訳ですから

 ヘッドの急激な回転などを与えない。

 ぶっつけ打ちの元になる 手打ちや手振り は

 意図的かどうかは別にして

 ヘッドを回転させる、先端を激しく動かすクラブ扱い ですが、

 この30年のドライバーヘッドの進化は

 それを嫌がる、それと対極にある機能と言って良く

 ヘッドの回転を嫌う機能が増しているのに

 それを無理やりするのは 上手く行き難い原因になります。」

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