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【開発秘話①】一点モノ 軟鉄鍛造中空モデル

 ちょっと話は長くなるんですが…。

作るコトになったのは

パターの デール9モデルがきっかけ なのです。

丁度、一年前になりますね。


L型ブリストルパターはヘッド重量480g



デール9を作るコトになったのは

私達の年代よりも上の方は驚くかも知れませんが、

若い世代の方には L字、L型 は馴染みが非常に薄く、

パター✋ と言う認識が薄いんです。

「ユーティリティですか❓」 と聞かれたこともあります。


古い話になりますが、

ブリストルパターを造ろうとした時、

始めのきっかけは 以前にお世話になっていたメーカーが

売れないだろうなぁ…と言う商品の在庫を抱え

「これ なんとかならない❓」 は始まりです。


ベティナルディと言うメーカーのパターで

軟鉄削り出し…ですから、価格はそこそこ高額、

ピンタイプの形で 中尺モデルなんですね。

こりゃ 売れない…。


中尺モデルなんで ヘッド重量が重たい。

ベティナルディは一般的なパターに比べると

ヘッドが重いのが特徴です。

〇各モデル名の 350.360.370 はヘッド重量でした。


一般的なパターのヘッド重量は 300~320g

重いモノでも 330~340g です。

 最近は重いのが『良さそう』というコトで

 どこのメーカーもヘッド重量が重くなり始めましたけど…。


その中尺モデルのピンタイプヘッドは 405g 有ったので

弊社の 重いヘッドのクラブとの相性が良いので

ライ角度を普通尺用に変更し、

弊社オリジナルの アルミ製パターシャフトに変えたモデル を

販売してたんですね。



何年かを経て 完売したんですが、

特殊な形状、デカいマレットタイプを除き、

普通な形状の しっかりした重いヘッドのパターヘッド って

ほぼ 存在しないんです。

😵代替え品が無いんです😵


それじゃあ 自分でデザインして…って思ったのが

きっかけで。。。…造るしかないのか…

モックアップモデルとか、試作品とか、削ったり、

修正したりをしている内に

 0番アイアン みたいな感じの L型ブリストルに

 行き着いちゃったんですね。

始めっから L字を造るぞ✊ ではなかったんです。


その ブリストルパターは今も問い合わせが毎日来るほど

好評販売モデルになった訳ですが、

ヘッド重量は重いけど もう少し、スタンダード的な

ピン型のモデルも用意して 選んでいただけるように…と



デール9は ピンタイプの幾つかの気になる点、

私の目で見る ピンタイプの課題点を解消するようにしました。


 一般的なピンタイプのネック部、シャフトとの接合部ですね

 ココの部分に目が行き易いので

 もう少し すっきりしたモノにしよう と思い

 スラントネックにしました


 ピンモデルの悪い特徴に 重心の低さ があります。

 低い部分に部材が集まってしまう形状なので

 ネックを長くし、ブレードを短めに、高めにし

 一般的なモデルよりも 2㎜は高い重心にしました。


 ピンタイプは L型に比べ、重心距離が短くなりガチ

 なので フェースバランスに近くなります。

 それを抑えるため 一般的なモデルよりも

 約7㎜ ネックの接合分をヒール側に移しています。



と、まあ デール9は出来上がった訳ですが…(続く)

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