top of page

続…カーボンシャフトは軽い❓

現代の カーボンシャフトとスチールは

 製造・効能の発想が全く異なります。


スチールシャフトは単層構造ですので

 合金素材の配分、その形状と各部の厚み形成が主です。

カーボン(グラファイト)シャフトはその名の通り、

 石油製品、アクリルを燃やしたモノ ですので

 元の素材も無限にありますし、

 多層構造、かなり複雑な構造をもっています。

ワンピース(団子ボール) と 多層構造のボールの

 関係に近いんじゃないか と思います。


強度、剛性と言う意味では

 スチールは 歪ませないコトが基本ですが、

 カーボンは 歪みはあるもの と言う大前提で

 その歪みに掛かる力をどう逃がすか、どう分散させるか、

 どう復元させるか と 発想が逆⁈ と言っていいですね。

シャフトは当然、立体、3次元に歪むのですが

 カーボンは3次元、時間も含めると4次元のモノなのですが

 スチールは二次元の発想(歪ませない)が強く、

 現代の科学…から考えると かなり旧世代のモノ です。

最先端の飛行機や車 例えば F1レースをするのに

 今更、スチール製のボディは採用しませんよね。




シャフトには 外側、外観にある程度の制約があるので

 同じ重さのシャフトを作れば 圧倒的にカーボンの方が強く、

 硬い の同意語ではありませんが、剛性は高くなります。


アイアンシャフト で 100g のスチール と カーボン を

造ると スチールにとっては100gは軽量ですので

壊れない程度に薄くすることで ダイエットしますが、

グラファイトの場合、繊維単体を過度に重くすることは出来ませんので

層を、量を増やすしか出来ず、重量を増やす為だけの

他に機能のない繊維が必要になりますし、真ん中の空気穴 が

ものすごーく細くなるほど 厚みを取るコトになります。

その層の差を見れば 硬さ…と言ってよいのか

強さは歴然としています。


 繊維質で構成されるカーボンは 軽いのか と言われると

 正直 何とも言えず、製品になった時点でしか

 軽いのか、重いのか 言えません。


弊社のアイアンは 重いヘッド、柔らかいシャフト が特徴ですが、

シャフトを柔らかくするには あまり重く出来ません。

私は シャフトの「やわらかさ」にはこだわりますが、

重さ には まったく「こだわり」がありません。

柔らかく出来るのであれば 重いシャフトでも全く問題がない、と思います。

カーボンシャフトの最大の欠点は コスト ですが、

技術上の問題は 繊維の繋ぎ に 多量の接着剤/レヂンが必要であることで

多層を増やすと その分、性能に関係ないレヂン層が増え、

質量とともに 強度~硬さが増してしまいます。

現状の発想や技術では 柔らかくするには

 出来るだけ 繊維の量、層を減らし、

ですので 柔らかくするには 剛性の高い繊維を使い、

出来るだけ 層の量を減らす しかないのですが、

繊維の質は剛性があがると 倍々に単価があがるので

コンプライアンスの厳しい昨今、

国民全員が密告しあう現代では

安全性の為にコストの跳ね上がる、

量の売れない 柔らかいシャフトのアイアンは造りません。


弊社のアイアンを持って、振って、打って、

「軽いねー」 と言う人は

まず 100%いないと思います。

特に 初めて打つ人は その重さにびっくり…すると思いますが

アイアンとして シャフトは 50g台 超は付きませんが

軽量シャフト(硬さにもよります)です。

感触としては 重く感じるクラブに属しているでしょう。

その重さも ヘッドが重いから、なのか

シャフトが柔らかいから、なのか、その複合 なのか

は ヒトによって異なると思いますし、

悶絶クラブに慣れた人、にとっては

 市販の拷問クラブ(硬くて ヘッドが軽い)は

 異様に振り難く感じ(まあ だいたい打てません)

 その振り難いコトを 脳が重いと感じることも

 決して 少なくありません。


ヒトの軽い、重いと感じるのは

クラブの扱い、振り方 や 比較対象によっても大きく異なり、

シャフトが「硬いと重く感じる」人もいれば

シャフトが「柔らかいと重く感じる」人もいます。

シャフト自体は 1m近くアリ、ほぼ均等に重さが配分されているので

70gと100gのシャフトの重さの違いは把握し辛く、

一球振るのに、一球打つのに 差異は感じ取り難いもので、

どちらかというと シャフトの重い、軽いは 持久力、耐久力、体力

じわじわッと時間をかけて、効いて来るモノが正解と考えて良いでしょう。

前述の通り、ヘッドの重さやシャフトの硬さ/柔らかさ が

自分とは合わない、打ちにくい、そして 人間なので

結果、と結びつけて考えますから、直近の結果が悪いものは「合わない」

そういう総合的な観点からも 重い/軽い は導き出されます。


カーボンは軽い、カーボンは楽 とか

スコアが100切れないから カーボンだ とか

ひとくくりに出来ないから 選ぶのは簡単でない、

けれど 楽しい んじゃないでしょうか❓


ゴルファー全員じゃないですけど

⚠ハードなタイプのクラブに疑念の有る方や

⚠腰や肩、肘などに故障、痛みの有る方、

⚠ハードなスペックの見栄の張り合いに飽いている方、にとっては

カーボンの 重いヘッド/柔らかいシャフトのクラブは

 今までのゴルフはなんだったの❓ って言う位

劇的にゴルフが変わります。


 なによりも 打つのが楽しく なります。

閲覧数:13回0件のコメント

最新記事

すべて表示
記事: Blog2_Post
bottom of page