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【開発秘話➂】一点モノ 軟鉄鍛造中空モデル

アイアンセットの内容は


ですので 3.4.5番の番手は中空モデルを採用。



アイアンを中空化、ユーティリティ化する目的は

重心を深く取り、インパクトロフトを増やす、

ボールを上げ易くするコトです。


一般的なアイアンで

 マッスルバックの重心の深さは 2㎜台

 ボックス形状のキャビティで 5㎜前後になりますから

 中空マッスルで 5㎜台、出来れば6㎜台に到達したい…。


一般的な 中空アイアンを比重の重い軟鉄素材で作る場合、

重量の制限(軽い)から 中空にはなったけれど

なかの 中空の部分は 本当に隙間程度のモノが多く、

重心深度の増大はあまり望めません。

飾り的な中空です。



悶絶クラブ…の場合、マッスルであっても

一般的なアイアンよりは 50g以上、重量に余裕が取れるので

十分な中空、重心を深く出来る設計が可能です。


削り等の関係上、中空でない 6番以降のアイアンは

素材を S20C、より純鉄に近い炭素鋼が5%少ない素材、

強度が必要な 中空モデルは S25C を採用。


アイアンヘッドは パターとは異なり、

ロフトの立ったモノからロフトの寝たモノまで

あるのが 設計上の難しい点になります。


当然ですが、ロフトが大きくなる程

打ち手から フェース面がたくさん見えて来ます。

ロフトの立ったモノは トップライン、

 ヘッドの上面がスイングのイメージ、

 テークアウェイのイメージを誘因しますが、

 段々とロフトが寝てくると

 その要素は フェースそのものの形状に移行します。



また、トップブレードの面取りの角度も

ロフト角度によって 少しずつ フェース側に

寄せて来ないといけないので

それを 図面、CAD図面に残さないといけません。



全体のロフトは多めですので

特化した低重心・深重心は必要ありません。

逆に ほどほど 高重心 21㎜前後の方が

アイアンらしい弾道になり易い です。

パターの『ファット-B』の重心距離が 40.6㎜

あるので 出来るだけソコに近い重心距離 にします。


あまり 薄ぺったくなると不安になりますから

ヘッドの高さ との兼ね合いになります。


ブリストルパターやデール9でもそうなのですが、

始めは 粘土、そして 実際の鉄の粗型と移っていくのですが、

図面に起こしたとしても

それが 金属質になっていくと かなり雰囲気が変わったりします。

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